「エメラルドは、カットが難しい・・・・・」、そう嘆いていたのは、タイのベテランカッターでした。ゆっくり丁寧にやらないと、「パリン・・・」と割れてしまうそうです。ルビーやサファイアのようにはいかないのです。なので、エメラルドをよくご覧頂くと分かるのですが、ほとんどが、原石の形状を活かした少ないカット面で仕上がる「四角い形」をしております。むやみにカット数を増やして、高価なエメラルドの石を破損したくないという思いが強いからなのでしょう。ところが、時代の経過とともに、カットの技術が向上していったのか、今では、当商品のような「オーバル」や、あるいは、「ペアシェイプ」「マーキス」「ラウンド」「ハート」などが登場するようになりました。 ところで、オーバルの利点は、なんと申しましても、指が綺麗に見える事です。エメラルドというと、「気品」と「落ち着き」がある為、どうしても、「上品なおば様の宝石」というイメージがありますが、こういうオーバルなら、「ある程度、お若い方」が指にはめられても、違和感がありません。もちろん、エメラルドは、大人の宝石であり、キャピキャピした宝石ではありませんので、若いと申しましても限度がありますけどねえ・・・・・。せめて、三十路（みそじ）は超えていてほしいと思います。そこから上は、「この緑の石を枝豆と間違えて食べてしまう程の痴呆症」でなければ大丈夫だと思います（笑）。他人ごとではないけれど、痴呆は怖いですね。以前、知人の祖父が、紙粘土で作った造花を、おせんべいと間違えてバリバリ食べてしまい、救急車で運ばれたそうです。